2008年5月31日土曜日

理想の音


那須のステンドグラス美術館で行われるコンサートで、自分の楽器を演奏してもらった。
チャペルとしても使われる建物で、2階までの吹き抜けで天井が高い。ばろ屋の工房も普通よりは高めの天井だが、音響は比較にならない。普段とは違う環境でプロに演奏してもらう事は大いに参考になった。ホールとはまた違うが、音の通り、お客さんが満杯で入った時との違いなどなど。
それにしても、バッハの響きの美しい事!

作り手として聞いていると、もっとあそこをこう作ったらどうだろう、ああしたらどう変わるかな、と、いろんな思いが頭を巡ったが、演奏家の方には合格点をいただけた。

「これなら欲しい」
それは、最上の褒め言葉のひとつだと思う。

しかし、理想とする音、自分の頭の中で鳴っている音は、まだまだ先にある。その遠い道のりを思い浮かべた時、ため息とともに、自然と口元がゆるむのを感じる。
こんなに楽しい仕事はない。自分は幸せだと思う。

2008年5月30日金曜日

料理の先生

たまに料理番組とか見たりすると、どうしても気になる事がある。
それは、例えば、ぐつぐつ煮えたお湯の中に、適当な大きさに切ったじゃがいもを入れてくださいとかいう場面で、何故最初の1個2個は個別に入れるのに、残りを一気にざーっと入れるのか、という事だ。なんで全部一気に入れないのか。何故全部個別に入れないのか。
あんかけとかもそう。はじめの1回、2回くらいはお玉でかけるのに、残りはフライパンを斜めにしてザバーっとかける。なんで最初からザバーではないのか。
たいがいの料理番組ではこうしている気がする。・・・何かの流派なのだろうか・・・。

2008年5月21日水曜日

歌川広重美術館


栃木県の馬頭町にある、歌川広重美術館にいってきた。企画展でやっている岡本太郎を見るためである。
美術館までは車で2時間くらい。天気も良いし、少し暑い気もしたけど、オープンにして出かけた。
益子から茂木を抜けるあたりの道はとても気持ちいい。平日なので車も少なく、快適に走りながら濃い緑の風景を眺めつつ、スムーズに目的地に到着した。
以前テレビか新聞で見て、外観は知っていたものの、今日初めてみるその建物は、いささか古ぼけて見えた。
無垢の木を使った特徴的な外装は、風雨、紫外線にさらされ、まるで桟橋のように灰色に近くなっており、近々ウッドデッキを作ろうと考えている自分には、これは今度いつ手入れするのだろうと、そればかりが気になってしまった。
それでも、内部にまで使われている木材はほぼ新しいままで、壁面に貼られた和紙と相まって、大変赴きのある空間になっていた。
それほど広くない展示室の中に、やはりそれほど多くない広重の作品が展示されていたが、はじめて見る本物は、派手さはなくとも、ただ静かに凄かった。構図や線にある種のリズムが感じられ、1800年あたりに描かれたものとは思えないような表現方法と色彩感覚があったりで、浮世絵にほとんど興味がなかっただけに、とても新鮮に楽しめた。

久しぶりに見る岡本太郎の作品は、やはり圧倒的な力を持っていた。いつまでも色あせない、鋭い切っ先を持った作品は、何を訴えるとか表現するとか、そんな事問題じゃないくらいに心臓を鷲掴みにして離さない。なんなんだこれは。

「お前は戦っているか?!」

彼の作品を見ていると、いつもこう問いかけられている気がして、背筋が伸びる思いがする。

もぐもぐ・・・

今年は種まき&挿し芽の鬼と化している私。
2週間以上前に蒔いた「ブルースター」の芽がやっと出た!!
それで14個蒔いた種のうち、芽が3つ出たので、喜んで外に出してしばらく陽に当てていたら
そのうちの1つがなくなっている。
葉をよく見るとアブラムシがついていたので、あーやられた・・・と思い、もう一度部屋のなかに引っ込めた。

しかし、夜にまた見ると今度は芽が一個しかないのだった。
なくなった場所をよく見るとうっすらと光る糸のようなものが・・・。
これはナメクジだ!!
こわごわポットのうらをひっくり返して見ると大小あわせて5、6匹いた。
そりゃー食われるはずだ。
即、彼の手によって別の世界へ旅立ってもらった。

ナメクジだって生き物だし、今までは見つけても殺さないで遠ざけるだけにしていたが
2週間以上前に植えて、待ちに待ってやっと出た芽をもぐもぐ・・・。
そりゃーないやろー。

というわけで、ナメクジ駆除。
ビールを置いておくと、寄ってきて溺れるらしいのだが
うちは二人ともお酒が飲めないので、かわりに米ぬかに水を注いだ容器を庭に置いてみた。
夜9時ごろ見に行くと、大漁!!
米ぬか、すごい威力を発揮。
同時にすごく気持ち悪いけど・・・。

ナメクジも、ちょっと味見するくらいでやめてくれたらいいのに。
夜中のポテチみたいにおいしいってことなのかな?
まあ、たぶんナメクジは食べたあと後悔したりしないと思うけど・・・。

2008年5月17日土曜日

やっと一歳


ばろりん屋に就職した2匹がこの5月でやっと一歳になった。
人間でいえば18歳くらいらしいのだが、隊長は中学生、クロちゃんは幼稚園児みたいな感じで
ふたりの間になぜか差がある。

先週は、ちょうど兄弟猫の「みゃお」も5日間の合宿にきていて、かなりにぎやかだった。

初日のみゃお 人間にも猫に対してもシャーシャーと威嚇
2日目 ネコ同士はちょっと打ち解けた感じ
3日目 連れだって遊びまくり
4日目 川の字
5日目 各自解散後は爆睡

私たちも、大人になったみゃおの個性を知ることができて楽しい合宿だった。
赤ちゃんのころは他の兄弟に比べて、ちょっとおずおずした感じだったのが、
取っ組み合いも強くなって、ボス的な雰囲気になっていた。
またうちにいるふたりの性格もあらためて浮彫りになっておもしろかった。
隊長はやはり隊長だけあって、新参者に対する気遣いがあった。
クロもクロなりに一生懸命他のふたりをベロベロ舐めていたけど
クロ自身は誰からも舐めてもらえてなかったのが印象的だった。

2008年5月6日火曜日

奮起


気温の上昇とともに庭が花であふれてきている中で、何故かアオダモさんだけが沈黙を守っていた。
前に書いたブログの通り、僕は絶対手をかけないと誓っているので(手抜きではない。決して。)、やはり遠くから眺めていたが、
「アノ」やる気のないシラカバでさえも葉をアオアオをとさせているのに、ダモさんだけは真冬のままだった。頼むぜダモさん!
と思っていたら、ようやく最近つぼみが開きはじめ、そうかと思えば一気に全開になった。ほんの数日間の事だ。逆にビビる。
そんなこんなでようやくお庭全体に春が来た感じ。(遅い。
なんかもう、書いてる事が植物の事ばかりでスミマセン。
猫もちゃんと元気です。(そうじゃない

2008年5月4日日曜日

脱力


最近、楽器を練習していて、あらためて「脱力って何?」と思うことが多くなり、
ネットで検索して引っかかってきたキーワードを元に、図書館で本を借りている。
そのなかで、とてもよい本があったので、紹介します。

「音楽家ならだれでも知っておきたいからだのこと」
(アレクサンダー・テクニークとボディ・マッピング)
バーバラ・コナブル著
誠信書房

内容は、わかりやすい図と大きな字で示されていて楽しみながら読めるし、
自分がこれまで知らなかったことがどんどん出てくるので
もっと楽器演奏が上手くなれるんじゃないかとドキドキします(笑)

また、音楽家だけではなく、すべての人によいんじゃないかなと思う本です。
骨格や関節、また呼吸などについて、正しく詳しく知ることで
普段の生活で体が楽になるかもしれないし、可能性も広がるかもしれないと思います。