2007年9月20日木曜日

あれから

昨夜、久しぶりにカヒミを探しに出かけた。
実はもうだいぶ前の話になるが、アメリカで有名(らしい)なアニマルコミュニケーターに依頼して、捜索を行ってもらった。
日本にもアニマルコミュニケーターは沢山いるが、迷い猫を得意とされていたり、あるいは探すのを引き受けてくれたりする方はほとんどいない。どれだけ難しい事か、想像がつく。
もう5ヶ月近くも経ってしまった頃、当然目撃情報も皆無となり、探すにあたっての目安などもなく、やれる事は全てやったと思われ、最後の手段として、それこそ藁をもすがる思いで海外の人にお願いした。
ところが。
メールが届いたのか届かないのか一切返事がない。きちんと送信されていないのかもと思い、何度も送信を繰り返す毎日。
ホームページ上のフォームからもメッセージが送れるので、そこからも何度も送信するも音沙汰がない。
仕方なく、英語のできる知り合いに頼んで直接電話してもらって、ようやくまともな返事が来たのが約1ヶ月後である。
いつカヒミとコンタクトをとった結果の事なのか(それによってはすでに移動してしまっている可能性だってあるわけで)、ほとんど説明がなく、

年配の女性に、エサだけもらっているが野外で生活している
帰り道はわかってるので、寒くなったら帰るかも
野良のほうが楽しい
ねずみを獲ったと自慢していた

とかいう断片的な情報だけを送ってきた。
それに対する質問などがあればメールを返せという事だったので返信しても、また返事がない。同じように知り合いに電話してもらっても、前回と同じように、いつも留守番電話。
そして結局、今に至っている。

こういう事を仕事にしているのだから、飼い主は前出の通り「藁をもすがる」思いで依頼してるわけで、アメリカ人にはそういう思いというのがあるのかないのかわからないが、ちゃっかり料金だけとっているくせにまともな対応もしないというのは誠意がないとしか言いようが無い。もっとも、ホームページ上だけで判断し、英語もまともにできもしないくせにコミュニケーションもとれない相手に依頼などする事自体、多大なリスクがあった事は認めるが、最後に頼った先の結果がコレである。救いもない。
動物の声には耳を傾けても、人間の声には傾ける耳を持ってないという事か。人間だって動物だぞ。

暗くなった近所を、懐中電灯とエサ袋を持って歩くと、行方不明になってすぐの頃を思い出し、とても切なかった。
このコミュニケーターの結果を全面的に信用するわけにはいかないが、それでも「寒くなってきたら帰る」という言葉を信じて、わずかながらに希望を持ちつつ家で待っている事のほうが、近所を歩いて「いない」事を確認してしまう事より、まだマシなような気がした。
どのみち、もう待つ事くらいしか方法もない。
書き方がおかしいが、これにて「一旦終了」なのだと思う。

捜索に協力してくださった方々、励ましのメッセージくださった方々、お世話になった方々に、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

2007年9月15日土曜日

ふたり


子猫たちも、はや生後4ヶ月になり、見た目には成猫の雰囲気もでてきた。
隊長はますます上品にかわいらしく成長し、クロちゃんはますますワイルドでエキセントリックに成長した。
ぜんぜん違う性格のふたり。
同じように育てているのに、この違い。

隊長は女扱いがうまい。
遊んでほしいときは、「にゃ~ん♪」と言って近寄ってきて、ソフトに手をかける。
クロちゃんは、無言でわたしの足元をぐるぐるまわっているだけ。
または、柱の影とかゴミ箱の中で待ち伏せしていて急に足にむしゃぶりついてきたりする。

昨日はふたりにチョロQを買ってきてあげた。
ぜんまいで走るミニカー。
案の上ふたりは飛びついてきたけど、早速クロちゃんが口にくわえて唸りだした。
クロちゃんは気に入ったものをすぐに独り占めしたがる。
そのまま移動してへーベルハウス(ダンボールで自作)の中へ・・・。
ウーウー唸りながらハウスの中で一人遊ぶクロちゃん。
外で呆然としている隊長。
しばらくすると、クロちゃんがチョロQを持って出てきて、隊長の前を横切って部屋の隅へ行った。
なんという性格の悪さ!わざわざ見せびらかしているのだ。
こういうことがしょっちゅう起こる。
隊長はほとんどそういうことはなかったけれど、今まで一度だけ、死に物狂いで守りきったおもちゃがある。
それは醤油やみりんのペットボトルについている「プルタブ」だ。
なんでそんなものを・・・orz

隊長をなでたりしていると、かならずクロちゃんがやってきて、私と隊長のあいだに入る。
「オレもいますよ」
抱っこしていると足にかじりつく。
「オレもやる」
チラシを見ていると、乗ってきてビリビリに破く。
「オレを見ろ」
とにかくオレオレな奴だと思う。

逆にクロちゃんを撫でたりしているときには、隊長が、じとーっとした目で見ている。
屈託なくやってきたりはしない。優等生のプライドなのだろうか。
それはそれでちょっとこわい(笑)

隊長はソフトで甘え方がうまくて、ほんとにかわいらしいネコだけど、クロちゃんは甘え方もなかなかハードだ。
人が寝転んでいるところにやってきて、まず何度か頭突きをする。
そのあとお尻を向けて、くぼんだところを見つけて自分も寝そべる。
と思ったらすぐに起きてきて、また頭突きからやり直す。
そういったことを10回くらい繰り返して、最後は正面に来て人の目をじいっと見ながら満足そうに横たわる。「おまえ、オレのことが好きやろ?な!そやろ!わかってんねん」
そしてしばらくすると隊長が寝ているところに行って、ベロベロ舐めまわす。
「オレ様は気分がいいからおまえにもやさしくしてやるぞー、ふははは!」って感じだ。

自己中でビビリなクロちゃん。穏やかだけどいざというときは勇敢な隊長。
おかしなコンビだけどとても仲の良いふたりです。

2007年9月7日金曜日

虫地獄

昨日の晩、台風が直撃した。
寝ている部屋が飛んでしまうかと思うほどすごかった。

今日は朝のうちはまだそのなごりがあったけど、昼からは晴れて結構暑かった。
夕方、買い物に行く途中で、玄関の植木が傾いてたりしている家をちらほら見かけた。
やっぱりすごかったんだなぁ。

さて、夕ご飯を食べる段になって、テーブルに小さなハエみたいな虫が2、3匹落ちているのに気がついた。おかしいな?さっき拭いたばっかりなのにな?
まあ虫は普段からいるから、あまり気にせず食べ始めたが、今度は自分のおかずのお皿に落ちてきた。
あれ・・・と思っているとテーブルの上の虫も増えている。
上を向いたら天井の灯りのまわりにたくさん虫が飛んでる!!
しかも桜の花びらのようにハラハラと降ってきている途中の虫も!!

あわててテーブルを部屋の端に移動したけど、知らずに何匹か食べちゃったかも・・・orz

とりあえず食事を続行し、早々に食べ終えて片付けに入ったが、すでに台所にも大発生していた・・・。
床にもたくさんの死人が!
すぐに掃除機を持ち出してきて吸いまくったけど、なかなか全滅に至らない。
ドッジボールで最後まで逃げ回っている人のように、何匹かはいる。
どこからか復活してくる人もいる。

ようやく一段落したかと思ったらお互いの背中に数匹。
猫の鼻の上にも一匹。

台風のせいだったのかなぁ・・・。
こんなこと初めてだ。
かなり怖かった。