2009年2月27日金曜日

すこしずつ

昼間、霙まじりの雪が降った。栃木はこの冬2回目。1度目は真夜中に降って、朝には止んでいたし、すぐに溶けてなくなってしまった。今回もほんの少し。積もりもしなかったので降ったうちには入らないくらい。
雪が降る前の空模様は独特だし、その空気の冷たさは痛いに近いくらい肌を刺す。
でもこの冬はもうこれで終わりだろう。
老朽化した家は、暖房をつけていなければ野外にいるかと思うほど寒い。朝起きたら、布団の中は暖かくても吐く息は白い時もある。車で出かける時も、オープンにしたら耳がちぎれそうだ。ダウンを着てマフラーを巻いて、ヒーター全開にしたって寒い。

それでも冬が好きだ。

 早く暖かくならないかな

そう言いながら、それはもうちょっと先でもいいな、と思っている。
良く晴れた日の日だまりの暖かさは、全てを許してくれるような優しさに溢れている気がする。

2009年2月23日月曜日

いやげもの


どこかに旅行に行ったりすると、かならず奇妙な土産物、通称いやげものを買ってくる友人がいる。
この前は中国だったかでスイカミルクジュースとかアスパラガスジュースとか、その前はジンギスカンキャラメルとかだった。味に関しては色々と支障があるかもしれないので敢えて書かない。
そして今回はこれ。イカチョコである。
この友人には、普通の土産を買ってくるという能力が欠如している。
1つ250円もするものを、普通、ホワイト、塩キャラメルと3種類も買って来た。どれが一番美味しいか教えてくれとか言っていたが、その次元の話なのかこれは。

物はさきいかをチョコでコーティングしたような感じ。袋を開けると当然イカ臭。食べる前からテンションが下がる。
しかし、実際に食べてみるとこれはこれで美味しかった。柿ピーをチョコでコーティングしたアレの系列だと思えば、遠からず近からず。若干癖になる感じ。お酒が飲める人にはおつまみでいけそうな感じ。

でも、今度こそまともなお土産くれ。

2009年2月14日土曜日

春先センチメンタル


徒歩で買い物に行く間に公園がある。小さい頃は、そこでかくれんぼや鬼ごっこ、サッカーなんかも遊びでやった。滑り台、鉄棒、ブランコや砂場があった。ちゃんと子供の遊び場だった。
ある時期からブランコが消えた。枠はあるのに、チェーンや座る部分がなくなった。砂場もいつの間にか消えて、子供もいなくなった。今では敷地内にある公民館の建物からは、時々お年寄りのカラオケの音が聞こえている。
この公園には立派なサクラの木が3本あった。去年の春も満開で、通りがかるたびに見とれていた。
先日通りかかったら、そのサクラが3本とも無くなっていた。
どこかに移植され、そこで生きているならまだしも、根元から切られていた。
もうあのサクラは見られない。とても残念だ。


いろんなものが消えていく。そしてもう2度と戻らないものも少なくはないだろう。
時は前にしか進まない。過去には戻れない。
人生は、何故1度きりなのだろう。