2010年2月20日土曜日

意味のある音


スズキメソード主催で行われた、渡辺玲子さんのコンサートにお邪魔させていただいた。
教本にある曲や、クロイツェル・ソナタ、無伴奏パルティータからシャコンヌ、ラヴェルのツィガーヌなど、盛りだくさんの内容の演奏だった。それぞれの作曲家、そして曲に対する深い洞察と解釈、そして奏者の表現が、直接的に心に響くような音楽だった。

コンサート終了後のティーパーティで、小さな女の子から「いいおとってなんですか?」と質問された渡辺さんは、
「とても難しい質問で、一言では言えないけれど、ただ綺麗な、美しい音で演奏するという事ではなくて、曲の中にある音のひとつひとつに意味があると感じられる音、演奏をするという事だと思う」というようなコメントをされていた。

意味のある音。
その音が、なぜそこにあるのか。それがちゃんとわかる音。

音楽ってほんとに奥が深い。
そして素晴らしい。

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