2009年10月14日水曜日

37年もの


修理に来ている分数チェロの中のマリモ。

たまに古い楽器の中を覗くと、こういった埃の塊がいくつか住み着いている事があるが、ここまで立派なものは見た事がない。
直径30ミリ弱。しかも、普通ならほぼ灰色なのに、何故か青やら赤やらが混じっている貴重な種だ。
製造年が1972年とあるので、下手をすると、37年間かけてここまで大きくなってきたのかもしれない。そう考えると、嫌がるのを無理矢理f孔から引きずり出すのも気が引ける。まだうちでは聞いた事はないけれど、中には自分の楽器のマリモが育っていくのを楽しみにしている人もいるらしい。
一応、オーナーに確認してみようかと思う。マリモの運命やいかに。なにげに同世代かもしれないので、その将来が気になる。

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