2009年8月28日金曜日

読書


友人に、村上春樹の1Q84を貰った。

「面白いの?」と聞いたら、「いや、読んだ事ない。でも面白いって噂だし」という答え。なんだそら。

そもそも村上春樹の小説は読んだ事がなく、こんな事でもなければ、下手をすると生涯読まなかったかもしれないくらい、変に遠い存在だった。有名すぎて避けてた感もないではない。

若い頃、この友人にいろいろな本や作家を教えてもらった。彼の勧めるものはどれも面白かったし、幼稚な狭い世界と価値観の中にしかいなかった自分にとっては、一冊読むごとに、地図の見えなかった部分が広がっていくように思えた。読書の楽しさは、彼から教わったようなものだ。

しかし、時が経つにつれ、だんだんと本から離れてしまった。

本からというよりも、読書というものからかもしれない。

仕事に関する本ではなくて、純粋に読書をした。

何かを得ようとして本を読むのではなくて、本を読む行為をしたいという欲求を、いつのまにか失っていたように思う。

久しぶりの読書は楽しい。

まだ途中だけれど、読み出したら止まらなくて、先が気になって仕方ない。そういう気持ちがまだ湧いてくる事が、少しだけ嬉しかった。

しかし、彼がくれたのはBook1のほうだけ。これはつまり、Book2を買って、読み終わったら両方貸してくれ、という意味なのだろうか?・・・それ以外ないか。

もう少し待っててくれ。いま、凄くイイとこだから。

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