2011年5月29日日曜日

遊ぶ


工房では今、チェロと16分の1のバイオリンを作っている。
大きさに差がありすぎて、ときどき並べて写真を撮ってみると、すごくおかしい(笑

16分の1の楽器は、もうすぐ2歳の誕生日を迎える女の子に弾いてもらえることになっている。
私もここまで小さい楽器を作るのは初めてだ。

その子が触ったときに、直感的に「バイオリンっていいな」と思ってもらえるような楽器に仕上げなければ・・・と思うけど、参考にできるデータなども手に入らず、手探りで作っているので、楽しいような恐ろしいような「けもの道」を歩いている感じがする(笑

でも、もしその子がバイオリンのことを大好きになって、夢中で遊んでくれるようなものができたら、すごくしあわせだろうな。
遊ぶといえば、数年前にある演奏家の方が「とにかくこれ(バイオリン)でたくさん遊ぶことですよね」とおっしゃった言葉が今も深く印象に残っている。

2011年3月26日土曜日

信じる


人の力を信じている。
日本の力を信じている。
そして、音楽の力を信じている。

だから、全力で楽器作ります。
ガンバろう日本!

2011年2月1日火曜日

心地良さの無駄遣い


昨日、磯部周平室内合奏団の第4回定期公演を見に行った。

オールモーツァルトプログラムで
フルート四重奏曲
オーボエ四重奏曲
クラリネット五重奏曲
という構成だった。

磯部周平さんという方はクラリネット奏者で2009年にN響を退団されて、現在はソロで活躍されている方だ。

舞台の上では普段の演奏者の姿が浮き彫りになると思う。
自分の音楽に対してどれだけ誠実にやっているかが見た人に伝わってしまうと思う。
わたしは管楽器に関して全く詳しくないので、おかしな表現かもしれないけれど、磯部さんの音が出た途端、ものすごくいいホールにいるような気がした。
音の豊かさ、奥行きが大きく感じられ、「うわぁ~・・・」と思った。
瞬時に引き込まれてしまった。

ただ・・・
クラリネットの音はとても心地よくて
第2楽章は全部寝てしまったような気がする・・・(汗
そのあとまた集中して聴けたのでよかったけれど・・・
ちょっと磯部さんの音楽を無駄遣いしてしまいました。すみません。

2011年1月6日木曜日

謹賀新年


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

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写真は年明け初めてのお客さんから頂いた、たこ焼き。・・・のように見えて
実はシュークリーム!
ちゃんと舟に乗っていて、たこ焼きの中にはタコにみたてたナタデココが入っている。紅しょうがはチェリーを刻んだものがついていてこれまた本物っぽい(笑
チョコのソースに、削ったチョコ鰹節がふりかけてあったのもよかったなぁ。
爪楊枝が2本刺さっていたのもポイント高い!
ごちそうさまでした。

2010年12月28日火曜日

暮れの元気なご挨拶


2010年もあと数日で終わりですね。
遠くから来てくださった方、初めて来てくださった方、いつも来てくださっている方、
いろんなお客様に支えられて、今年も頑張ることができました。
ほんとうにお世話になり、ありがとうございました。
来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。

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ここ最近、ぐっと寒くなり、大掃除をしなければならないけど、水を使うと手が冷たい・・・ということで、
どんどん後回し。
年賀状も書かないといけないけど、毎年図案に悩んでなかなか進まない。
うさぎ年だっていうことだけはわかっているのだけど・・・。
そんな私はO型です(笑

ただ、そんな私を尻目にサクサク物事を進めていく男一匹。A型。
すばらしい。
これからも彼を心から応援していこうと思う。

写真は、ある演奏会のチケットが入っていた封筒の宛名。
目にした途端、気が抜けた・・・。

2010年10月30日土曜日

1/2完成


昨日、2分の1のバイオリンが完成した。
今回はアンティーク仕上げにしてみた。
ほんとうは、この一つ前に作った4分の1もアンティーク仕上げにしようと思って
少し取り掛かってみたのだが、「汚す」覚悟が決まらず、ふちを少しだけ触ったくらいで終わった。
でも、やってみないことにはいつまでたってもできないので失敗覚悟で思いきってやってみることにしたのだが・・・

実際やってみたら、意外に気持ちがいい!
なんか、スーッとする(笑
きれいなものを汚すのって、こんなに楽しいんだ、みたいな・・・。
いろいろなアイデアが湧いて、試すのも面白かった。
他の人はみんな何を使っているのだろうか?
来週末は東京で弦楽器フェア(※)があるので、アンティーク仕上げの楽器をよーく観察してこようと思う。

※弦楽器フェア
東京・九段下の科学技術館で年に一回開催されます。
もちろん一般の方も入場できます。
日本の製作者を始め、海外の製作者の楽器もその場で試奏することができるのでなかなか楽しいと思います。
詳しくは「弦楽器フェア 2010」で検索すると出てきます。

2010年8月24日火曜日

完全燃焼

恐れていた発表会が昨日終わった。

今回、発表会に出るにあたって、2つの目標があった。
ひとつは前回も書いたとおり、うちの楽器が悪い音だと思われないように、最大限いい演奏ができるよう努力することだった。
もうひとつは、緊張のなかでも楽器を触れば演奏だけに集中できるようにすることだった。

土曜日にリハーサルがあって、夜遅く会場に行った。
会場は公共施設の多目的室のような場所で、舞台も簡素な移動式で高さ50センチくらいの低いものだった。
客席には大人の方がまばらに座っているだけで、張り詰めた雰囲気はない。

自分の番が来て、壇上に上がった。
楽器を構えてピアノの前奏を待つ、とそこで先生が「綾さん、ピアノの方に合図してください」
・・・あれ?同時に始まるの??
練習で使っていたCDは2小節のイントロが付いていたのだった。
で、急遽合図の仕方を教えてもらってやったのだが、アタマを振るだけの簡単な作業が非常に難しい!
そして、なんとか滑り出したら、今度は体中のふるえが止まらない。
電気風呂につかりながら弾いたらきっとこんな感じだ。
腕だけじゃなくて、体全体がボヨボヨして、「誰か止めてぇぇ~」と思いながら曲が進んでいった。
客席の視線は全く気にならない、ピアノ演奏と自分にも集中できる。
それなのに

体のふるえが止まらない~??orz
うそでしょ~(涙

そんなとこに大きな落とし穴があるとは思いもしなかった。
その晩はがっくりしながらも、合図と舞台上での礼を練習して寝た。

翌朝、また最後のリハーサルがあって、壇上に上がった。
礼もちゃんとできた。合図も昨日よりちゃんとできた。体の震えもちょっとマシだった。
ただ、それらのことに気をとられていたせいか、出だしのボウイングがおかしくなり、
うまい人なら途中で吸収できるのかもしれないが、どうしようもなく、
下げかけた弓を無理やり上げるようなことをしてしまった。

グッタリしながら、近くのデニーズで昼食。

本番では体の震えは止まるのか?
礼、合図、ボウイングは大丈夫なのか?

結果。
全部がセットで出てきた。
震えも土曜日と同じくらい出たし、ボウイングも間違えた。

でも!
そんな演奏だったにもかかわらず、打ち上げの立食パーティーで、いろんな方が話しかけてきてくださった。
「ダンナさんの楽器なんですか~」とか
「いい音ですね~」と。
すごくうれしかったし、がんばってよかった。。。と思った。

発表会の最後に、全員でカノンの合奏があった。
先生も生徒もみんな前に出て、すごい人数での合奏だった。
私はカノンが弾けないので客席で聴いていたのだが
合奏というのは、ひとつの大きな命と同じなんだなと思った。
そして演奏していない客席の人たちも、きっと同じ思いでいたと思うので、
それもまた、境界線のない大きな命の一部なのだと思う。

はじめてのこの発表会のことは一生忘れないだろうなと思う。
バイオリンを始めてよかったな・・・とまた心から思った。